とっちらかんと

~迷子の寄り道~

【龍が如く0】自称ペーパードライバー、天下一通りを暴走か。

突如現れた1台の暴走車両が天下一通りを北上し、桐生たちの元へ迫ってきました。
天下一通りですよ、広くもない通りを左へ右へと暴走してきたこの車は、勢いを緩めることなく久瀬さん目がけて突進。久瀬さんは、車の上を見事にローリングして地面に落ちます。その後、電柱へ突っ込んでやっと停車したこの暴走車両を運転していたのは、『自称ペーパードライバー 立華社長』でした。暴走車両の主『ペーパードライバー立華』普段の涼しい顔はどこへやら、この険しさです。桐生が車に乗り込むと、二言三言の後、すぐに発車。そこへ、今度は阿波野さんが銃を抜き、後方から立華の車を撃ち続けます。立華に気づいて、というよりは、桐生を逃したくないという思いが阿波野さんを動かしたのかな。 撃ったところでどうにもならないとわかっていても撃ってしまう程、切迫しているような。

にやけ顔で構えていた阿波野さんの、焦りや執着のような強い感情が、やっとわかりやすく表れた気がします。感情を露にする阿波野さんそしてここ、巧いシーンですよね。地に伏す久瀬さん(右)、感情を露にする阿波野さん(中央)、まだまだ牙を隠す渋澤さん(左)。若頭補佐3人、全員の現状が詰め合わせになっています。

組員たちからの妨害を抜け、どんどん距離を開けていく立華。ここまでは、ホームレスや尾田を動かし、自身が表立って動く描写が無かったせいか、なかなか新鮮なシーンです。

またしても桐生を逃がしてしまった3人の表情が物語りますが、桐生たちを逃した阿波野の表情

またも桐生に負け、逃した久瀬さんの表情とりあえず、久瀬さんが無事で良かった。桐生たちを逃した渋澤の表情そして、やはり他の2人とは雰囲気の違う渋澤さん。最後に口角が少~し上がってこの表情なんですよね。常に少し後ろで控え目にしていた渋澤さんですが、所々に挿し込まれる立ち回りや表情を見る限り、3人の中で最も腹の黒い野心家。堂島宗兵に耳打ちする場面もあったり、なかなかの人物です。

堂島組の包囲網からなんとか逃げ切ると、少し落ち着きが戻ってきます。ここでついに、桐生の口から弱音にも聞こえるような言葉がこぼれます。すると、肩を落とし俯く激レア桐生に発破をかけるように、それでも淡々と、自身の話を始める立華でした。肩を落とす桐生に珍しく自分の話をする立華立華の話に耳を傾けながら、桐生はここでも疑心暗鬼に陥りかけます。しかし、今まで自分がいたところとは別の場所で生き抜いてきた強者の言葉に、目には輝きを取り戻し、再び顔を上げます。

『まだあなたの為に命を張る事は出来ないけれど、あなたに命を託す事はできる』

言葉を選びながらも、現状では、桐生への最高の賛辞とも思える一言を紡ぐ立華。

立華 鉄との出会いは、桐生の成長を促す非常に大きなきっかけになっているような気がします。ちょうど、真島さんにとっての西谷 誉のように。

そこへ、別の車で尾田が合流します。やっとバトンが繋がる状況に安心したのか、顔を歪めた立華の身体が徐々に傾き始めます。顔を歪め、傾き始める立華仕舞いにはハンドルに突っ伏してしまう立華。意識を失っているのか、反応がありません。一体、立華に何が起こっているのか・・・困惑する桐生。そこへ、勝手知ったるというふうに、すぐに尾田が駆け寄ってくるのでした。意識を失った立華に駆け寄る尾田まだまだ分からない事だらけの桐生だけど、周囲に協力者がいるのが救いかもな~。比較するのもおかしな話だけど、真島さんの状況よりまだマシな気がする。

タイトル: 龍が如く0 誓いの場所

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公式サイト:龍が如く0 誓いの場所 公式サイト

最終更新2025.11.5