夏の間よく登場したニラだれ。これがとても美味しい。我が家ではレシピの半量で作ります。
たしか最初は餃子のたれに新鮮味が欲しくて作った気がする。シンプルなタレも良いけれど、このタレは基本的におかずとして考えてもいいニラの存在感があるので、薬味としてテーブルに出しておくのも良い。いつも、ごちそうさまです!随分前に流行った食べるラー油も同じことなのかもしれないけれど、調味料だけではなく、具材が入って一緒に食べられるようなタレに近い印象。お好み焼きや餃子のように、それだけで食事になるような食べ物に、更に野菜のタレをかけられるのも嬉しい。元は作者さんのお母さまがネギで作っていたレシピのアレンジだそうですが、ニラとネギ半々でも美味しいかもしれない。
しばし記事のお引越しにお付き合いください。
2024.9.4 投稿分(閉鎖済みの自身のブログ)
珍しく、朝から餃子。
というのも、昨夜は帰りに買ってきてもらったので夕食に予定していたものをまるまる朝に回したのだ。
今年、我が家の餃子の登場回数が跳ね上がった。ニラを使った美味しいたれのレシピに出会ったおかげ。
何にかけても美味しいけれど、うちではよく豆腐、納豆、鶏肉に乗っける。
たれというより、ニラのおかずの気持ちで作る。うちではレシピ半量で作っても食べきるのに数日かかるけれど、家族がいたらこのレシピの分量はあっという間になくなってしまうはず。今回は醤油が足りず、初めて醤油麹で作ってみた。でもここは、醤油か、醤油麹ならペーストにした方が良いかもしれない。
人によっては麹の粒が見えるのが嫌かもしれない。味は変わらず抜群にうまい。特別に揃えなければならない調味料無しで美味しい、理想的なたれ。
白菜やキャベツのグリルや、鍋にも良いと思う。帆立や鱈なんかにも合いそう。醤油に負けずに緑が綺麗なところも嬉しい。
うちは年末年始にお節を作るのをやめて、色んなお店の餃子を通販で買って食べる。誰かのレシピを参考に幾つもたれを作って食べ比べしたり、楽しいのだけれど、このニラだれを湯豆腐や蒸し鶏にのせた時に、感激したのだ。
パートナーも私も地元から相当離れているし、自分の場合は帰りたい場所もない。
彼は家族とは仲が良いけれど、地元への出張でもない限り帰省はしない。地元に戻れと未だに言い続けている友人や家族もいるそうだけれど、まだまだ元気なうちに雪かきに時間を使いたくないと、しばらくは帰る気がないそう。そんなだから、次はどこに住もうかという話題が酒の肴にもなる。
干支一回り分ほど前。自分のせいで仲の良い家族から彼を引き離してしまったような気がしていた私は、季節行事とか季節の料理とか。少しでも "家族っぽいこと" をした方が良いんだろうかとか、気を遣っているつもりで気を張って、頑張りすぎていたと思う。
家族との楽しい記憶なんてない自分には、そもそもわからない事だらけで、彼を "可哀そう" にしてはいけないと必死だった。
"しなきゃ" とか "するべき" とか、そういうのが外れてきたのか、少しづつ力みが抜けてきた気がする。部分的に。
だって自分が何もしなくても彼は自分で幸せを感じられる人だったし。誰かが可哀そうと言ったところで、自分たちが幸せなら幸せなんだ。
わかったような気にもなりながら、未だぐるぐるする。それでも、少なくとも料理に関して、頑張らなくなったおかげで世界が広がった気がして嬉しいということで。


