とっちらかんと

~迷子の寄り道~

【龍が如く0】あの時の西公園で『ホームレス狩り狩り』

亜細亜街に匿ってもらう事は叶わず、再び行く当てを失った桐生でしたが、立華の『準備』が終わるまでの間、西公園のホームレスに紛れて過ごす事になりました。
今のところ、神室町で桐生が安全に過ごせる唯一の場所です。この頃からホームレスたちが陣取ってはいるものの、まだ簡単に入れる頃の西公園です。

公園の中には、立ち並ぶホームレス達のテントの他に、簡素な賭場もあります。噴水の広場にほど近いテントの前に立っているホームレスに話しかけると、なんと、桐生が立華不動産について調べていた時に、お酒と交換で情報をくれたホームレスの1人でした。かなり序盤のお話です。以前情報をくれたホームレスと再会なんとも言えないダークジョークをかまされつつも、テントに泊めてくれるというホームレスの言葉に有難く甘えます。案外心地の悪くなさそうなテントの中で眠っていた桐生でしたが、外から聞こえる声で目を覚まします。夜中に物音で目を覚ました桐生身を隠している状況ですから危機感も甦りますが、宿主によると『ホームレス狩りの常習犯』が来ているのだそう。相手はどうやら堂島組とは無関係のようだし、何かしたわけでもないホームレス達が危険に晒されている。いつもならすぐに首を突っ込むところでしょうが、ちょっとここに居るだけの自分が勝手に暴れるわけにもいかないという思いもあったのか、最初は静観していた桐生でした。

そんな中、宿主に危害が及んだところで、『ホームレス狩り狩り』を決行。『ホームレス狩り狩り』決行そりゃそうです、この人黙ってられないんだもの。背景も手伝って我慢した方です。ホームレス狩り達のあまりになめ腐った態度に加え、桐生の宿主に手を出したのが運の尽き。

『ホームレス狩り狩り』が済むと、締め上げられながら口先では謝るホームレス狩りの1人。しかし桐生は「相手が違う」と、宿主の前に引き摺って行きます。今まさに復讐を遂げようとする宿主のホームレスゆっくりと、ホームレス狩りに近づいてゆく宿主。手にしているのは、ホームレス狩りが自分達で持ち込んだバットです。これは、観ているだけでも恐怖を感じるシーンですが、自業自得ですよね。『常習犯』として認識されていたという事は繰り返していたわけで、自分たちが未成年である事を盾に、「殺しても罪に問われませ~ん」なんて言っている奴らです。救いようがありません。

とりあえず宿主は無事だったし、ホームレス狩りもしばらくは落ち着くはず。宿主からお礼を言われる桐生ここで初めて名を明かすことになった桐生でしたが、堂島組が探している男と同一人物であることを宿主が確信します。一瞬、桐生の目が不安に揺れたように表情が曇りますが、「あんたを売る人間はここにはもういない」と言う宿主。西公園内での桐生の安全を保障する宿主のホームレス桐生は、この大立ち回りで、貸し借りにうるさいというホームレス達に貸しを作ったことになり、西公園内での信頼と安全を手に入れたのでした。桐生からすると一宿への恩返しだったのでしょうけれど、更に大きなお返しを頂いたようなものです。

顔ぶれは変わり続けますが、シリーズを通してホームレスの皆さんには随分お世話になりますからね、最初にお酒やお弁当を幾つか買っておく癖も付くわけです。

それにしても、「殺しても罪に問われませ~ん」というホームレス狩りの言葉が気になりました。2022年に成人年齢が引き下げられましたが、成人しているか否かという要素を、犯罪を裁く場には適応しない方が良いのではないかと考えたりもします。結局ケースバイケースでしかないのでしょうけれど、このシーンでは毎回なにかしら考えちゃう。

タイトル: 龍が如く0 誓いの場所

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公式サイト:龍が如く0 誓いの場所 公式サイト

最終更新2025.11.10