『観たもの読んだもの』の中で面白かった作品を、ただ漠然と記録しておこうというわけで、時々独り言をこぼしています。 じわ~っと感じるものはあっても、『感想』というほどのものは無かったりするので、ネタバレ要素の強い事を書きたくない私にはちょうど良いのかもしれません。
今回は『アンデッドガール・マーダーファルス』観終わってすぐ感じたのは、「素晴らしいエンディングだった」というもの。続いて、アニメのシーズン2について調べてみると、未定という事がわかったので第1話に戻りました。あんなエンディングを見せられて続きがないというのはなかなか酷な気もしますが、アニメオリジナルで別物にされるよりは良い気も・・・。
小説原作のアニメ化で、コミカライズもされているんですね。冊数だけ見ると、アニメに・・・と考えると、続きは数話限定か劇場版か、とにかくちょっと短いのかもしれません。小説原作と知って読みたくなってしまいましたが、どうしようかひとしきり葛藤を楽しんでいます。表紙も美しいので、いずれ紙の方を集めたい。
なんだか見覚えがあったので、Netflixの頃も、ずっとマイリストに入れっぱなしだったんだろうな~。てっきり古い作品かと思っていたのですが、2023年7月からの放送。アニメの方はまだまだ新しい作品でした。
最初から掴まれて、純粋に面白かった。小説原作だからなのかな、流れに雑音が入らないというか、小気味よいリズムでトントン進んでいく。 寄席を連想させる軽妙な語りの真打 津軽(シンウチ ツガル)、どこか廓言葉を感じさせる独特の抑揚で話す輪堂 鴉夜(リンドウ アヤ)、滑舌よく丁寧なのに津軽にのみ辛辣な物言いの馳井 静句(ハセイ シズク)。
この3人のテンポがとても良く、3人で1つの演目を演じているような雰囲気。なるほど、これも1つの笑劇(ファルス)か。ケルベロスが高座に居るところを想像するとわかりやすいかもしれない。
ちなみに、小説版のサンプルを読んでみたところ、気持ちの良いテンポは小説原作からのものでした。結局我慢できず、U-NEXTで1巻のみポイント購入してみましたが、冒頭の短い場面でさえ描写が違ったりするので、違いを楽しむのも面白そう。
明治30年、『怪物専門の探偵』を名乗る3人が、1人の外国人を追ってヨーロッパを旅します。探偵として多くの事件に挑むのですが、登場する名探偵たちも錚々たる顔ぶれ。 更に、主人公達が『半人半鬼の ツガル』と『鳥籠入りの不死の生首 アヤ』ですから、吸血鬼に人狼など、怪物の存在が前提の世界観です。 人間と同じで、全ての怪物たちが互いに友好的であるはずもなく、様々な思想や事情が入り混じっています。
駆除対象になっている怪物も多い中、更に状況を悪化させるような、怪物が人間を脅かす事件まで発生。そりゃあ『ロイス-怪物駆除機構-』も登場します。これは『ロイズ社』というイギリスの保険機構の名称が由来かと思うのですが、これで私は『MASTERキートン』も途中だったことを思い出したのでした。
そうして旅は続き、目指す1人の外国人に近づいていくのですが・・・と、ここまで書いてハッとした。原作小説を読了しなければ自分の中で彼らの旅を終わらせることはできないのでは・・・?
余談。これは私の耳の問題なのですが、聞き取りが苦手なタイプの声がひとっつもなかったので心地良かった。何話目かで宇垣秀成さん(龍が如く 真島吾朗など)の声が聞こえてキャーキャーなったのも良い思い出。
これはまた改めて書きますが、特定の状況や声質などの条件が揃うと、私は聞き取りが困難になります。難聴指定にはならないので理解を得られるどころか誤解されることが多く、これが外出や対人を避ける理由の1つにもなっています。なので、こういう終始聞き取り易い作品に出合えると本当に嬉しい。U-NEXTさん、日本語作品にも字幕をお願いします。
『アンデッドガール・マーダーファルス』が面白かったというお話。
最終更新2025.11.11



