とっちらかんと

~迷子の寄り道~

『白いんげん豆入りボロネーゼ』ちょうど記念日に。

先日、10年目の結婚記念日を迎えました。驚きです。 まるで他人事のような気持ちですが、それも仕方のないこと。 以前はよく覚えていたのですが、何かきっかけがあって忘れるようにしてしまったのか、年齢や誕生日など、自分の事でさえ覚えていられないんです。 困る事が実はそんなにないのが、せめてもの救いかな。

今回は、時間指定した商品の受け取りが結婚記念日に重なった事で旦那さんから事前告知があり、手帳にも『○○届く』の下に『結婚記念日 10』と書いておいたおかげで、何とか忘れずにいられました。

特に何かしようとは思っていなかったのですが、旦那さんの提案で家で過ごす事に。 『白いんげん豆を生活に取り入れよう作戦』継続中の私は、いつ作ろうかと考えていた粗挽き肉と白いんげん豆のボロネーゼを、記念日の夕食に決めたのでした。当日は、こちらのボロネーゼに、出前で単品を少しプラス。美味しいお酒を1杯だけ飲んで、ゆっくり過ごしました。出来上がりはこちら。白いんげん豆のボロネーゼ野菜もたっぷり入って、最初に焼き付けた粗挽き肉の旨味も良く出ていて非常に美味。 ローリエのストック切れに途中で気づいて旦那さんに頼むハプニングもありましたが、おかげで見事に味がまとまりました。ローリエが入っただけで起こった変化に驚き、底力を見せつけられた気がしました。 好み次第かもしれませんが、この香りの変化は凄い。私は粗挽きのブラックペッパーが好きなので、割りとなんにでも入れてしまうのですが、こればかりはローリエが無いとバランスが良くなかった気がします。このレシピ、ローリエ絶対です。

お酒は、久しぶりに旦那さんが買ってきた『バランタイン17年』。 私達にとっては少し思い出のあるウィスキーなので、何年経っても、手に入る限り、何かの日にはこのウィスキーを用意するんだろうと思います。

この10年で私が覚えていた初めての結婚記念日。出会ってからは13年になるそうです。私が覚えているのは、東日本大震災の前の年の初夏ごろに出会ったという漠然としたことくらい。 入籍した頃は今よりも周りがうるさくて、諦めのような気持ちでした。受け入れる事ができるようになったのもここ数年の事です。

旦那さんは私の家庭環境などを理解して、「姓を変えるだけでも変わる事や守れるシーンがあるはず」と考えてくれていました。今の自分なら納得してすぐに応えたと思うけれど、当時は憐れまれているように感じて悔しさもあったし、いつか別れるかもしれないのに勝手な事を言うな、と強く反発。たくさん話して喧嘩も繰り返しましたが、若さゆえの頑固さがお互いに強くて、今思えば可愛らしいものでした。

私に限って言うと、『家族』と『幸せ』が繋がらず、ただ怖かったのかもしれません。一緒に過ごすうちに変化も多くありましたが、今が一番幸せなので、良い決断だったと思っています。

記念日やら誕生日やら、正直なところ興味もなくなってしまっているので、結婚記念日なんて覚えられるわけもなく、今後もきっと忘れます。年に一度の記念日より、毎日の瞬間、その積み重ねの方が私にとっては大事で、そうやって続けていく事って、時々忘れそうになるくらい難しい。感謝と尊敬と思いやりとか、その辺の気持ちを持ってお互いに相手を大切にしていられたら、それで良いと思っています。

美味しいボロネーゼのおかげで、満足感の高い夕食になりました。ごちそうさまです! 

今回は当日に食べたのですが、次回はおススメ通り、一晩寝かせようと思います。