二代目代行との交渉は上々の結果でしたが、やはり一筋縄ではいかず、待ち受けていた東城会組員達に囲まれる立華不動産の3人。
初見では、立華は回復しきっていないだろうし、『立華を護りながら門へ向かえ』とかかな~と思って構えたのですが、そんなことは杞憂に過ぎず、桐生にも負けない大立ち回りを繰り広げる立華でした。驚きを通り越して笑ってしまった笑えないはずの場面。このように共闘する場合、仲間のキャラクター達と協力する極が見られたりするのも楽しい。
日本庭園風の庭から回り、ようやく表門へ辿り着くと、状況を検めていた二代目代行 二井原さんが立つ、東城会本部の建物へと向き直る桐生。そもそも、風間新太郎に対する評価が高い二井原さんですから、風間が目をかけてきた桐生の可能性を感じながら、静かに桐生を見遣ります。ここで、二井原さんがどこか嬉しそうにも見えるんだよな~。
さて、場面は、『桐生一馬は東城会本家の預かりとして、手出し無用』という通達が回った後の堂島組へ。
一歩下がったところから、久瀬さんや阿波野さんのやり方を見てきた渋澤さん。「立華不動産が東城会本家に掛け合うことは想定内」として、これから先の立華不動産の動きも自分にはわかると、強気に転じます。
堂島組若頭補佐たちのこれまでの立ち回りを見てきた堂島宗平ですから、このタイミングで前に出ようとする渋澤さんの動きには驚きも感じている様子でしたが、覚悟のほどを問いかけます。
最初の久瀬さんの時には阿波野さんの後ろに構え、阿波野さんのサポートに徹していましたが、阿波野さんも・・・となってしまいましたからね。他の若頭補佐たちがしくじった今、堂島としても最後の頼みの綱というところでしょうし、虎視眈々と機会を狙っていた渋澤さんにとって、舞台が整ったのでしょう。
登場もそれなりにしている割りに、言葉少なで常に後ろに控えていた渋澤さん。今回こそは強い決意を感じます。
同じ組織の人間全てが同じ意思でいるわけでない事は当然としても、立華の言う通りですよね。二井原さんにしても、不穏な状況がわかっていなかったはずもないと思いますが、強い姿勢を守り、盤石なものとして振る舞い続けなければならなかった。桐生の命の代金としてあれだけの額を示した立華の判り易い姿勢があったおかげで、説明のつく状況が整い、手打ちとできたのかもしれません。
東城会本部を無事脱し、やっと一息の場面。
横道に逸れてしまう私は実感できませんが、実際には相当早い流れなんですよね。
さて、当初は「金と力を手に入れて東城会に迫りたい」というような事を話していた立華でしたが、一連の流れを見てきた今、立華が「カラの一坪」にこだわる理由は他にあるのではないか、と問う桐生。企業秘密として通そうとする立華ですが、命が幾つあっても足りない道になるとわかっていたから、風間さんが桐生を自分に預けてくれたのだろう、と語ります。
私にとってここは、時々感じる、「風間新太郎、もち上げられすぎでは?」という場面の1つなのですが、何に対しても先見の明に長けた軍師的ポジションなのかな・・・
さて、これを聞いて歯痒さを滲ませる桐生ですが、まだまだ若いですからねぇ。それに立華は、「カラの一坪」の所有者が蒼天堀にいるという新たな情報を掴んでいました。もう少し状況が把握できるまで行動を控える考えを示す立華ですが、らしくもないと発破をかけ、「ひとりでも蒼天堀に行く」と言い出す桐生と、それに乗っかる尾田でした。
社員2人にこう出られては、送り出すしかありません。立華だって、本当はすぐに動きたいところでしょう。束の間の休息を終えて神室町へ戻ると、通達がうまく機能しているのか、堂島組は鳴りを潜めているようでした。
タイトル: 龍が如く0 誓いの場所
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