さて、先日書いた『Lost Odyssey』ですが、ちまちま進めています。これをプレイせずにJRPGが好きとか思っていただなんて、恥ずかしいような思いです。キャラクターデザインも素晴らしいうえ、表情がとにかく印象的。動画シーンでは、端っこに居るキャラクターの瞳の動きまで丁寧で、それぞれの想いや、その時々のどうしようもない状況に飲み込んだ感情を目に語らせているような描写。おかげで、感じ取れるものが多い気がします。
まだ少ししか進めていないのですが、こちらの、すれ違う瞬間のシーンも印象に残っています。当時のゲームがどうだったか私は知りませんが、こういう見せ方はとても好き。
シュパッと割られたコマで同一の瞬間のキャラクター達の視線や動作を見られることで、それぞれの性格や特徴が伝わってきたり(まだわかりませんが、視線の動きって結構性格が出るような気がします)、全体の風景を引いたところから見せながら、キャラクターの表情を抜いたコマを重ねたり。
このシーンは、一番最初の目的地に向かう為に山越えをしている途中に、山から目的地を眺めているシーン。なんというか、映し方のバランスがとても良いように感じる。 これはどのシーンも同様で、表情が印象に残る事で、先日の記事に載せた主人公カイムの記憶をまとめた小説を、更に楽しめる要素にもなっています。 ちなみに、小説の方は半分を過ぎた辺り。作者自身が「どこから読んでも構わない」と書いているものの、まずはさらっと1周することにして、前から読み進めています。
この2人は『不死者』なのですが、固定観念と言うか思い込みと言うか決めつけと言うか、そういう「枠にははめられない」というのが判り易い。「○○人だから○○」「こういう人は○○」のようなのは通用しないというか。
とはいえ、表に出すか出さないかくらいの違いで、共通している部分は多いように感じる2人。奇妙にも、2人の不死者が2人とも記憶をなくしている・・・記憶は戻りつつあるようですが、戻り方には大きく違いがある様子。 彼ら自身も段々と気づき始め、反応や表情でお互いに探り合っていたり、共通の記憶がある事を先に思い出した方が気遣いを見せたりするのも、こういった描写で伝わってきたりします。
今は本当の序盤で、3人のパーティーです。たった3人でもキャラクターそれぞれの個性が強い。全員個性が強いからなのか、同行している人間にも目的があったりする事情が上手くかみ合っているからなのか、会話などは3人のバランスもテンポも心地よい。
これは、目的地へ到着し、傾斜のきつい斜面を滑り降りた直後。
手前で転がっている1人は不死者ではないので、危険に対する反応は私達寄りです。迷わず滑り降りた不死者2人の後をなんとか追います。最後こそ勢いよくでんぐり返しとなったうえ、「かっこわる~」とまで言われる始末で、正直なところ気の毒でしたが、きっとこの先もよく見かけるのでしょう、不死者に「やれやれ」という雰囲気を出される私達寄りのヤンセン・・・。よくやったよ、ヤンセン。凄いよ。
今のところ、友人に感想を話すとしたら、「このゲームのためにXboxを買っても後悔はしないと思うよ」くらい言うかもしれません。ここしばらくのRPGに複雑な気持ちを抱いてしまう私のような人は楽しめるんじゃないかな。
ディスク版は中古でしか手に入らなかったので、バグかデフォルトか不明の「違和感を感じる無音シーン」があって、どうせ1周じゃ終わらないのだから、確認できるかもしれないという期待を込めてDL版も購入してみました。ディスクで持っていても、好きなゲームはどうしても購入してしまいがちな、DL版です。
タイトル:ロストオデッセイ
販売:Microsoft
公式サイト:公式サイト公開終了
販売ページ:詳細・販売ページ
最終更新2025.11.5
