とっちらかんと

~迷子の寄り道~

『キャロットラペ』懐かしさがこみ上げる体験。

我が家ではグリルが定番の人参ですが、一番好きな食べ方はおそらくラペ。大好きな柑橘系の果物とも相性が良いので、季節になると食べたくなるんですよね。ラペはいつでもパッと作ってしまうのですが、久々にどなたかのレシピで作ってみたいな~とクックパッドで検索。ラペはどのレシピも本当にシンプルだからか、掲載数も恐ろしいほど多いのですが、随分前、野菜料理を作る時に参考にしていた方のレシピがヒットしたので、作ってみました。

ごく細めにという事なのでスライサーを使いましたが、我が家のスライサーは千切りになるようなものではないので、一番小さい目盛りで薄い斜め切りにしてから全て並べ、細くなれと願うだけ願いながらせん切りしました。

日が経っても瑞々しいまま、「馴染む」という感じ。最後まで美味しかったです。ごちそうさまです!

キャロットラペ私は漬物はあまり好きではないのですが、ピクルス、ザワークラウト、サラダとはいえ短時間塩をしておくラペは好きなんですよね。そもそもピクルスは酢漬けなので日本の漬物とは調理工程が違うからかな。「発酵させて乳酸菌を~」というのが苦手なのだとしたらザワークラウトは漬物に近いと思うけれど、なぜ大丈夫なのか・・・。

こういう面倒くさい好き嫌いの細かさが自分でも感じる自分の面倒くささ。付き合っていきましょう。おかげで色々試せるし、どうせ作るのは自分。面倒くさいけどちゃんと楽しいし。面倒だけど。

今回ラペを作ってから、これまでに彼女のレシピを参考に作った料理を久々に見てみたのですが、色々思い出すきっかけになりました。

旦那さんがとにかく野菜好きだから、私も美味しく食べられるように工夫してジタバタしていた頃にクックパッドに出合ったことや、外食では皿に乗っているから残せなくて野菜を食べていたくらい野菜が苦手だったこと。これは彼と出会う前ですが、ジェイミー・オリバーさんや土井善晴さん、高山なおみさん、笠原将弘さんが大好きで、料理なんてしないくせに本や番組をあさり続けた頃があったことや、料理をするようになってからは色んな方のレシピに助けられたこと。

今では、ない材料は他の物で代用してみたり、レシピを応用してみたり、テキトーな加減で作れたり。変われるもんです。感慨深い。

こちらのレシピの作者さんは、何冊も本を出されています。いくら料理が好きでも、なぜかできない時もあるし、度重なると自分がおかしくなったようにさえ感じて自分を追い込んじゃったり。そんな時、特別な素材が無くてもパッと作れる料理のお手本があったら、救われる思いだったりします。

彼女のレシピは、分量まで覚えてしまって未だに作っているものもあります。ブログも楽しみに読んでいたのですが、ブログのお引越しや、私の環境の変化やら重なり、最近までクックパッドからも離れていたくらいです。クックパッド自体がだいぶ様変わりしていますが、こんなふうに懐かしさがこみ上げる体験もあるんですね。

何かのきっかけでくっついたり離れたり、ご縁がぐるぐる、寂しい事もあるけれど面白い。まさかクックパッドでもこういう事を感じる日が来るとは、思ってもいませんでした。レシピを残してくれているだけで有難いなと、改めて感じます。