年末年始、我が家ではこちらのレシピが大活躍でした。実は過去記事にも既に登場してくれております。『長芋の千切り』と言っても、山葵やイクラをのせたりする綺麗に揃った包丁での千切りではなく、穴あきスライサーを使った粗いものです。食感はしっかり残っているのに、とろろのような不思議な千切りです。我が家には穴あきスライサーはないので、お仲間であろう『しりしり器』を使いました。おそらく、スライサーを使うよりも若干粗くて太めの仕上がりかとは思うのですが、これが非常に長芋と相性が良かったようで、なんとも良い食感。
長芋の場合、切れやすいせいなのか、包丁で千切りをすると粘りは出づらいんですよね。それが美しさや美味しさに繋がっているかと思うのですが、トッピングで使いたいような粘りも欲しい時には、こちらの千切りが便利かな。
しりしり器で作ったこの『長芋の千切り』を、まずは『年越しそば』にトッピング。盛り付けの時点で若干余ったので、食べ進めてから追いとろろ。長芋にもめんつゆで味が付いているので、お蕎麦にのせても、どちらの味もぼやけることなく美味。これはお粥なんかにも良いかもしれませんね。温かい料理に火を通していない料理をトッピングする事がどうかなどはわかりませんが、美味しいので大正解。
お次は、お正月気分がそろそろ落ち着き、日常の雰囲気に戻り始めた頃に安くなっていたマグロを漬けにして、お節っぽいお料理を1品くらいは作るか~という事で作った酢蓮と一緒に、醤油で味付けをした長芋の千切りを丼にしたもの。この時は卵を加えずに作ってみたのですが、こちらもとっても美味しかった。全部すりおろしてしまうとろろよりも、他の素材との絡みが良い気がしました。好みで、とろろと半々にするのも良いかもしれません。
すりおろしにはすりおろしの美味しさがあるけれど、最近はこちらがお気に入り。固い素材でもないので、適度なシャキシャキ食感が残っていて、食べている感じがするというか。ちゃんと噛めるのがなんとなく嬉しい。
今回はトッピングとして作った時の写真のみですが、もちろんレシピ通り、おかかのせでも頂いています。大葉と白ごまのトッピングも美味しかったし、ポン酢の味付けも良かった。そもそも長芋自体がどんな味付けにも合うのでしょうけれど、しばらく加熱調理しかしていなかったので、新鮮な気持ちで楽しむことができました。
いつものとろろとは一味違う、食感の残る『長芋の千切り』、ぜひおススメです。
