前回、おそらく吹き飛ばされてから・・・
カイムが目を覚ますと、既に目覚めていたセスとヤンセンが声を掛けますが、3人別々のケージに拘束されていました。

カイムの無事を確認すると、ヤンセンが先の作戦について口火を切り、既にお馴染み、セスとヤンセンのもちゃもちゃが始まります。どうやら、セスの作戦が原因となって捕まった、と言いたいようですが、あの状況から生還しただけでも良かったような気がします。あのまま戦い続けていたら、皮肉にも、助かったから猛抗議できているヤンセンだけが助からなかったはずです。

面倒くささを隠しもせずにヤンセンの相手をするセスでしたが、あまりの言葉、つっかかりように会話を拒絶。

1人だけ不死者ではありませんから、ヤンセンの気持ちもわかるけれど・・・今回は言い過ぎかな~生きているのにね。
ヤンセンは時折、「長生きしてんだから○○できるはず」のような、2人が不死である事を引き合いに出す言い回しをしますが、毎回ちょっと考えちゃう。100年そこらで長生きと言える私達じゃあ、棘が抜け、削がれ磨かれ丸くなれたらラッキーくらいのものなのかもしれない。
対して、本作に限らず、1000年も生きるような登場人物達は軒並み、誰よりも強かったり超博識だったりと、何かしら秀でている。個体差という事を抜きにしても、生きる年月の桁が違うと、どこかのタイミングで何かきっかけが起こっていくものなのかな。なんて、実在しないであろうキャラクター達について考えてみたり。
この2人に至っては、身体の記憶や経験も勿論だろうけれど、不死である事が、極端にも思える程の落ち着きを生んでしまったようにも思う。
2人の会話が途絶えると、カイムは記憶を取り戻します。捕らえられた過去の記憶。そしてヤンセンに問います。
「怖いか?」
唐突だと言いながら、この状況も、カイムの事だって怖くないわけじゃない、というような言葉を返すヤンセン。すると、
「・・・俺もだ」
と、カイム。驚くヤンセンでしたが、口数が少ない屈強な男が口にしそうにない言葉に驚いたのかな。ここまでの言動では、不死者にはこの程度の事はなんともないと思っていそうでもあるヤンセン。取り戻した記憶がカイムを動かしたようにも感じます。こうして、ヤンセンが知っていく事が、物語の流れの兆しにもなりそうです。
そこへ、グランドスタッフの場面で弓兵を率いていたこの男がやって来ます。

ヌマラ軍統括のカカナス将軍。自身の言葉を女王陛下の言葉と思えという前置きで、一行にどこの者で、グランドスタッフで何をしていたかなどを聞き取りに来たよう。が、さすがヤンセン。

セスを怒らせる事に関してはプロフェッショナルですね。ほんと一瞬。別にセスは怒りっぽいとかではないですよね、落ち着き払って状況観察する人ですよね。

またセスを怒らせちゃったので、今回はここでおしまい。
彼らが捉えられていた場所はクレーター島・ヌマラ兵キャンプだそうなのですが、まだグランドスタッフから離れてはいないという事なのかな。
タイトル:ロストオデッセイ
