とっちらかんと

~迷子の寄り道~

【サベイランス 監視 / ANTITRUST】

先日「スノーデン」を視聴して思い出したのが【サベイランス-監視-】です。内容は漠然としか覚えていなかったのですが、なんとなく衝撃を受けたような記憶もある。

U-NEXTでは配信がなかったのですが、タイミングが良かったようで、Amazon Prime Videoで視聴する事ができました。VHSの粗さが恋しくもあり、美しさに感動もあり。ジャケットでライアン・フィリップを挟む女優2人が、そもそも私は好き。

作品名:サベイランス-監視- / Antitrust

監督:ピーター・ハウイット

製作年:2001年
キャスト:ライアン・フィリップ 他
 

アメリカの映画評論サイトでの評価は低く、「演技も酷い」という評価もあったそう。キャラクター達が銘々、水面下でのミッションを完遂する為に過剰とも思える行動に出る場面があるので、そういった部分を指しているのかな?とも思いましたが・・・これだけ経ってから観なおしても、私は酷いとまでは思えませんでした。なかなか厳しいですね。

さて、2001年公開のこの作品、当時としては先取りし過ぎなくらいの内容に加え、ティム・ロビンスが凄い。「ショーシャンク~」の頃から10年も経っていないのに随分と印象も違って驚きます。名演と怪演は紙一重、なんて事も感じたり。怪演といえば、ゲイリー・オールドマンがどうしても浮かぶのですが、「そういえばこの人も居たな~」と。

2000年前後の頃ですからね、1995年に、私でも名前くらいは知っている Windows95 が発売された辺りから、PC周辺機器やインターネット関連が急速に変化したように感じます。一般化が進んだというか。職場など限られた環境で使われていた状況から、各家庭、そして個人へ。こういった作品の題材としても、より現実味が伴うようになってきたような。

公開当時は、よほどこういった事への興味と知識を持っている方でなければ、映画の内容への理解が追い付いていなかった可能性さえある気がするんです。今でこそ、ビル・ゲイツなんて誰でも知っているような時代ですが、当時はそうでもなかったはずで。もちろん、私が特別疎かったせいかもしれませんが。

画像生成AIによる、PC操作に苦労する森の動物たち

PC周辺機器やインターネット関連には非常に弱く、苦手意識が蓋をするせいか、そっち系の知識は全く蓄積できない私。旦那さんが居なければ、この時代にどうなっていたんだろうと今も時々思うのですが、当時は今のように個々人が小型機器でインターネットを使えるような時代でもなかったし、環境次第では、PCに触れる機会がない方だって多かったんじゃないかな。

漠然とでも記憶に残っていたという事は、疎いなりに、私にとっても何かしら印象的だったのだろうとは思いますが、私のように昔の感想が曖昧という人も、昔観て楽しめなかった人も、今や当たり前となった知識を得た状態でもう一度観ると、印象が変わるかもしれませんよ、という、今こそおススメしたい気持ち。最後には割りとスカッとするので、どうしてもまた観たくなる作品です。