前回、セスと女王の繋がりがわかったところで、
シーンは女王私室へ切り替わり、ヤンセンがいよいよ天蓋に辿り着きます。

天蓋の中でハープを奏で続ける女王。目を奪われ、ゆっくりと近づいていくヤンセン。ヤンセンなので、何か目的があっての行動なのか、ただの興味か、いまいちわかりません。が、そんな事を抜きにしても美しいシーンでした。
角度が変わると、ハープの弦や天蓋が良い演出になっていてるようにも感じます。

ヤンセンの存在に気付かない様子でハープを奏で続ける女王でしたが、天蓋のファブリックの端、ちょうど女王の指先が向く辺りまでヤンセンが進むと、さすがに気づき、大きく驚きます。助けを呼ぶため、伝声管と思われる物に手を伸ばします。すると、

「警備を呼ぶのはお控え下さいまし」と、ヤンセン。「・・・まし?」と、かつてプレイした方々も思ったと信じますが、ここから終始こんな感じで進める、うつけヤンセンです。

1周目だし、この作品については声優さんに触れたくない気もするのですが、ヤンセン担当が豊原 功補さん。ご存じの方が多いと思うので改めて言うまでもなく、演じる役どころの幅が広い、観たら必ず印象に残る俳優さんの1人ですよね。最終的に報われない役どころも多い気がするのですが、だから好きなのかもしれない。ヒーロー然とした中心人物より、ちょっと割を食うキャラクターや、敵対する事もあるような、関係性があやふやな脇役を好む傾向が強いもので・・・。最初は、やたらと早口に感じたヤンセンでしたが、豊原さんが肉付けしていったキャラクターがどんどん好きになってきていて、最近では、若干困っています。
さて、伝声管へ伸ばした手を下ろし、「ホワイトボアは航行中なのに一体どこから?」と問う女王でしたが、

歯の浮くような台詞ともとられかねない言葉しか出てこなくなるヤンセン。いや~すらすらすらすら出てくるものです。うつけヤンセン、女王に名乗らせることに成功します。まずは本人確認というところなのか、何か計画がありそうな気がしてならない・・・

女王に関してはわからなすぎますが、うつけヤンセンにしては流れがスムーズ過ぎるので、わざと合わせている可能性さえある。ヤンセンは、不死者2人を締め出してここに来たので知る由もありませんが、セスの話した女王のイメージを考えると、ない話でもなさそう。そして、このシーンで一番好きかもしれない画がこちら。

2人の隔たりやら、捕らえられてここに居る状況が表れているようで、ハープの弦が非常に良い演出になっているようにも見える。ふいに黙り、俯くヤンセンに、今度は女王の側から声がかかります。と、チャンスを窺っていたかの如く目を光らせるヤンセン。

女王のハープの音色の素晴らしさを熱弁しつつ、マインドコントロールでも試みているように話を展開。そして、仕上げなのかな・・・?

ヤンセンの手の中が柔らかく光っていきます。今回はここでおしまい。いや~ヤンセンが最高だった。身分など考えると当然の態度なのかもしれないけれど、こうも極端だと、丁寧を通り越して笑えてくる。
タイトル:ロストオデッセイ
