ビリケンさんに促されるまま屋形船に乗ると、川底へと運ばれた真島さん。ビリケンさんが改造したという、通称『三途の川底』で開催される地下闘技場に参戦する事になりました。ここで、地上に戻る選択ができるようになりますが、すぐに闘技場のイベントを進めることにしました。ここで、ビリケンさんに声をかけて参戦する選択をした時のビリケンさんの一言、「あんじょう頼んまっせ」が気になったので、ちょっと調べてみました。
文脈からは、「よろしく頼む」とかそんなものかな~と思っていたのですが、ニュアンスが少し違うようで、『あんじょう』には『ちゃんと』『うまい具合に』『丁寧に』とかいう意味があるそうです。耳慣れないせいか、自分が使わないせいか、若干圧を含んでいるように感じます。
リングコールの巻き舌にまで字幕がついているのは面白嬉しい。
時間無制限、ルール無用の3回勝ち抜き戦という事で、1人撃破すると次の罪人がすぐさまリングに投入されて、どんどん展開していきます。個人的に最も苦手なのは2人目の『ドクター・キリヒト』。少し長さのある鉤爪のような武器を使い、こちらからの攻撃をヌルっとかわすキャラクターです。
真島さんの参戦で、あっという間に会場は興奮と熱狂のるつぼ。ビリケンさんの言っていたテコ入れの働きもしっかり果たしたのではないでしょうか。突如現れた隻眼、長髪の美男子が連勝。十分要素は揃っていますよね。こんな賭場に来られるような人達が、グランドの支配人を知らないという事もなさそうですが、見てみぬふりがマナーでしょうか。
会場の異様な盛り上がりを見ていたビリケンさんは、「金は払うで」なんて、今後も時々参加しないかと言い出しますが、「俺は高いで」と、真島さん。捉えようでしょうけれど、惚れ惚れします。
さて、やっと地上に戻ると、毘沙門橋で一服。『三途の川底』への驚きを改めて口にする真島さんですが、「現実を汚いもんが隠してくれとる」とはビリケンさん。まぁ・・・自分ではどうしようもない辛い現実とかね、見なくても済むようにする為に何を選ぶかは様々でしょうけれど。
さて、蒼天堀に女子高生の無残な死体が上がったという、昔の事件について語り始めるビリケンさん。犯人が『未成年』だった事で、その子の父親は更にどん底に落ちます。自分の娘を惨殺した犯罪者が、年齢を理由に裁かれない。少年院に少し入っただけで、何もなかったように堂々と街を歩けるわけです。しかし、この犯人の少年は、滅多刺しにされて殺されます。その実行犯こそが、当時高校生だった『西谷 誉』でした。
屋形船でビリケンさんが話していたのですが、物心ついた頃からその父親の世話になっていた西谷は、おそらく唯一、自分の世話をやく人物の苦しみを取り除こうと考えたのかもしれません。
どんな理由があっても、殺してしまえば殺した方が悪になってしまう。しかも、素行不良の西谷です。それでも、全て承知で、本人には決してできない事を西谷が代わりにやったのかと思うと、想いの強さも窺えるというものです。
表向きは感謝されなくても、普通に生きる人たちを支えている。全てを同じように括る事はできなくても、高校生だった西谷にそれを教えられた被害者の父親が、『三途の川底』を作り、今では西谷の窓口になっている・・・。ビリケンさんは、苦しすぎる過去を西谷と共有していました。
話し終えると、目も合わせずに歩き出すビリケンさん。その後ろ姿を目で追いながら、真島さんも後へ続きます。やっと、ビリケンさんによる面接を突破できたようです。
タイトル: 龍が如く0 誓いの場所
公式サイト:龍が如く0 誓いの場所 公式サイト
最終更新2025.11.4
