前回は、ガンガラが人型の何かを錬成しているシーンで終わりましたが、
恐ろし気なシーンから一転、気持ちの良さそうな青空、海洋独立国家ヌマラへと舞台は切り替わります。

ホワイトボアは、無事ヌマラに帰港したようですね。ヌマラ兵たちが整列する賢者の間にて、女王の合図1つで始まった生演奏にのせて、ミンの演説が始まります。これはヌマラの立ち位置というか、存在意義のようなものを改めて宣誓する事で、それを理由に不死者2人とうつけヤンセンを放免する、パフォーマンスのような演説かな。

表現として合っているかいまいちわかりませんが、奈落から迫り上げられるように登場し、兵たちと女王の間におかれる3人。真正面を見据える不死者2人と、すぐに女王の方に顔を向けようとするヤンセン。ここで、ミンにより、3人の放免が宣言されます。

ツルツル岩石は不服そうにも見えますが、不機嫌そうな表情がデフォルトのような気もしますし、こういう場合は女王の権限が最優先という事なのでしょうね。この時、にやりと笑って肯いていた理由はなんだったのか、

私にはわかりませんでしたが、3人を放免した事が、女王失脚の一因にでもなり得る事がわかっているとか、そういう何かが水面下にはあるのかな。

拘束を解かれると、待ちきれないというふうに女王を振り返り、名前で呼びかけるヤンセン。怪訝そうに反応するセスですが、カイムも振り返り、3人とも女王に向き直るかたちに。

しかし、このような場です。女王は反応を見せることなく、静かにその場を後にするのでした。女王と入れ替わるように進み出てくると、改めて3人に放免を言い渡し、兵たちに散開の号令をかけるツルツル岩石 カカナス将軍。兵士諸共退場していき、その場には旅人3人だけが残されました。
せっかく放免となった割りに重いというか、歪みのようなものを覆い切れなくなってきている、ヌマラの現状も伝わってくるシーンでした。
あまりにあっけない幕引きに文句たらたらのセスに対し、余裕ぶるヤンセンが面白い。

「ミン」って言いたいんだよね、頑張ったもんね、ヤンセン。しかし、流してはくれないのがセス。女王の事はわかっているけれど、相手がヤンセンですからね。しっかり拾って言及します。

ヤンセンもこの顔で応戦。しかもここ、ヤンセンの声を担当されている豊原 功補さんの台詞回しがとっても良くて、日本語だと違和感があるはずのリップシンクが自然に見えてくる不思議。凄い事ですよね。

暗転の後、自由に歩けるようになったので、その辺のヌマラ兵に話しかけてみると、ツルツル岩石だけではなく兵士全体が、女王に対して同じような考えを持っていそうな状況もわかってしまい、セスから聞いた女王の印象もある分、なんだか複雑な気持ち。
女王の国民人気が高い事が救いのようにも感じますが、だからこその現状とも言えるわけで・・・カイムを操作しながら、後ろで怒っていそうなヤンセンが気になります。
国民に話しかけてみると、「ミン女王はもう千年もヌマラの女王」なんて教えてくれるのですが、ミンも不死者という認識で良いのかな。というか、国民が当たり前にこんな事を知っているという事は、ヌマラでは「千年生きる事があり得る事」という認識なのかな。それとも、衰えない事を表現する為に「千年」という言葉を使っているのかな。(これは、パッケージ同梱の紙の説明書の登場人物欄に不死者と記載がありました。読まずに1周したかったけれど、気になったので開いてしまった・・・)
なんとなく使いどころがなかった、人型の何かを錬成していた時のガンガラの1枚を貼って、今回はおしまい。

タイトル:ロストオデッセイ
