とっちらかんと

~迷子の寄り道~

【龍が如く0】尾田の激白、最期の行い。

予想だにしなかったマコトの一撃がきっかけとなり、形勢逆転。問いただすも、言葉を呑み込んでなかなか口を開かない尾田に声を荒げる桐生でした。
ここまで、立華の命を受けて行動をともにしてきた尾田と桐生。しかし、尾田にとって桐生は目の上のこぶというか、『理由があるから受け入れざるを得ないけれど、不快な奴』だったと思います。最初から良い態度でもありませんでした。面白くないんだろうことが伝わってくるくらいには。

さて、やっと話し始める尾田。尾田自身は大陸からの密航者だそうで、金になる事を何でもしていたそう。そのうちの1つが『女を騙して売り飛ばす事』で、そうして売り飛ばされたうちの1人が、マコトでした。

尾田が立華と出会ったのは、マコトを売り飛ばしたほんの少し後。回想の中、蒼天堀を歩く立華に続く尾田初めて自分を力でねじ伏せた立華に、尾田は夢を抱いたそう。ビデオ屋の店長さんも話していたのですが、それからというもの、尾田は立華に『兄貴』になってくれるよう頼み、尾田の愚連隊のメンバーの証だった『蝙蝠の刺青』まで入れてもらったそう。

やっぱりあの店長さんにも刺青入ってたんかなぁ・・・。失礼ながら、立華といい店長さんといい、尾田以外は見かけによらないというか、パッと感じる印象からかけ離れているように感じます。

「俺の役割だと知っただけだ」という尾田の言葉が印象的なのですが、立華との出会いは、天命を得たような心地を尾田に与えるものだったんでしょうね。 そしてほどなく、立華は尾田をかばって片腕を失くします。この時、立華だけは絶対に裏切らないと誓ったそうなのですが、そんな矢先、古いニュースの映像でマコトを見つけます。尾田はすぐに、最近自分が売り飛ばした女だと思い出したそうですが、一緒に観ていた立華は・・・

ニュース映像で、来日した母親と妹を見つけた立華尾田が何の気なしに地獄に突き落とした女性は、よりにもよって、自身が忠誠を誓った立華の生き別れの妹だったのでした。

尾田が話し終えると、桐生はもちろんですが、マコトも信じられないという様子。しかし、「この期に及んで嘘はつかない」と言うと、尾田は続けます。

立華と出会う前の事とはいえ、自分のしたことは取り返しがつかない。しかもこの事態です。自分にできることは、『破滅覚悟でマコトを社長に会わせる』か、『マコトの存在を無かった事にする』かのどちらか。結果、尾田がマコトを殺す動機を誰も知らず、マコトを狙う勢力が揃っている都合のいい状況に、後者を選んだそう。

ここまで聞いて驚き冷めやらぬ中、3人の元へ渋澤組組員達がやってきます。すると、

「尾田さん 立てますか?」

尾田も連れて逃げようとするマコト。呆れたような態度を見せながら、自分が足止めするから拳銃を渡すよう桐生に頼む尾田。

「どうせ死ぬなら、立華さんの役に立って死にたい」

最期を悟ったという事もあるのでしょうけれど、全てわかったうえで自分を連れて逃げようとしたマコトに中てられたというのもあってほしい。足止めするという尾田に拳銃を返す桐生立華への言葉を聞き届けると、尾田に拳銃を渡す桐生。桐生だって、桐生ですから、こんな奴でも連れて逃げたかったでしょうけれど、この状況ではどうしようもありません。すぐさまマコトの介助に入り、慌ただしく移動を始める桐生ですが、尾田を気にするマコトには、「頼む・・・今は何も言うな」と答えるのが限界。

桐生はマコトの気持ちも汲みたいはずだし、真実を知ったとしても、ここで尾田が命を落とす事なんて、立華もきっと望まない。それでも、マコトの介助をしながら手負いの尾田を連れて移動することは、危険が増すことに他なりません。連れて逃げたい気持ちには反しますが、立華に義理を果たしたい尾田の申し出は、渡りに船というところかな。

そ~だぁ!!最後くらい良い事しろぉ!!という私の心の声はおいておいて・・・

最後には、憑き物が取れたような穏やかな表情で桐生への感謝を呟く尾田でした。

タイトル: 龍が如く0 誓いの場所

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