桐生との会話をきっかけに、心を決めて前を向いたマコト。2人が次に辿り着いたのは西公園内、噴水にほど近い段ボールハウス。やっと神室町へ到着したところから、『第十四章 不滅の絆』が始まります。
この段ボールハウスの住人は、酒と交換で情報をくれたり泊めてくれたりと、なにかとお世話になった顔見知りのホームレス。「あんたまだ生きてたの?」なんて、随分なご挨拶にも感じますが、耳が早いホームレス達ですから、組にも追われて立華不動産にも関わる桐生について、最悪の事態を想像していたんだろうな~。
マコトを匿う事を承諾してくれたものの、若い女性が居るような場所ではないからと、気の毒にも感じるくらいにマコトを気遣うホームレス。
「亜細亜街に居るマコトの兄を連れてくるまで」という桐生の言葉で、短い期間の事と安心した様子のホームレスでしたが、桐生ではなくマコトが堂島組に狙われている現状には、さすがに驚きを口にします。それでも、知らない方が良いという桐生の言葉で察したのか、2人の現状はおいておいて引き受けてくれるあたり、上手に渡っているんでしょうね。「ホームレス狩りから助けられた義理もある」と、貸し借りに対する意識の強さに加え、ホームレス狩りがいかに大きな問題だったかという事もあるのかもしれません。マコトをホームレスに預けると、桐生は亜細亜街へと急ぎます。ちなみに、この時点で神室町・蒼天堀間のタクシー移動が可能になります。費用は10万円かかったと思いますが、不確か。神室町内でさえ時間帯で初乗り1万円になったりしますから、もしかしたら変動するのかな。次は気にしてみよう・・・
亜細亜街入口の細い通路を進むと、陳さんの遣いの男が立っていて、意外にもすぐに立華の元へと案内してくれます。 そう時間をおかずに目を開ける立華ですが、2日ほど容態が悪化していたそうで、未だ横になっています。連絡が取れなかったのはこの為でした。
遣いの男が離席すると、マコトが西公園に居る事を早速伝える桐生ですが、彼女が立華の妹である事を桐生が既に知っていた状況に、全てが片付いてから打ち明けるつもりだった、と詫びる立華。
ここで桐生は、どうしたって免れ得ない尾田についての報告を続けるのですが、サラッと話せるはずもなく、たっぷり間をとって話し始めます。 「その後、尾田とは連絡がとれていない」と締めくくる桐生に、もう生きてはいないだろうと、おそらく桐生が避けた言葉を口にしたのは立華の方でした。
そして、「すべては私のせいです」と、立華。
全てのきっかけを作ったのは過去の自分の行動であると考えているようなのですが、マコトや尾田の話も聞いている桐生は、これには疑問を感じている様子。 立華にとって、マコトと母親の元から去った事は『逃げた』と同義で、それが原因で彼女たちの人生が狂い、尾田に関しても『巻き込んでしまった』という認識。苦しんだ末の認知の歪みが起こっているようです。
ニュースでマコトと母親を見つけた後、彼女たちが神室町に居るという情報を得た立華は、持ちうる限りの力で神室町に情報の根を張ったそう。自分が離れた後の彼女たちの人生を、ただただ知りたかったと言います。 そうまでしてわかったのは、母親と祖父は既に亡くなっており、一足違いで妹も神室町から姿を消していたこと。そして、妹に相続権のある『カラの一坪』についてでした。
その時既に、再開発計画を巡って堂島組は周辺の地上げに躍起になっていたそうですが、『この一坪の土地が神室町再開発計画の致命的な障害になり得る』という情報を、立華は入手したのでした。 しかし、情報を得ただけではどうにもなりませんよね。どのような経緯で会社を興し、『カラの一坪争奪戦』で堂島組と肩を並べられるまでの躍進を遂げることができたのかな。
タイトル: 龍が如く0 誓いの場所
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