とっちらかんと

~迷子の寄り道~

【龍が如く0】この頃は・・・錦の生涯兄弟宣言。

やっと肩を並べて立ち向かう2人西公園に向かう為に亜細亜街を出た桐生は、早速、堂島組組員達による足止めに遭います。「見つけ次第始末しろ」とお達しが出たと聞くと、手負いの状況も手伝って表情を歪める桐生。それを見て嬉々として煽り散らす組員達の後ろには、錦山の姿もありました。

桐生の動きを聞きかじるくらいしていそうな組員達は、立華不動産に利用されるだけされて裏切られたとか、あるいは桐生自身が疫病神であるという認識を持っているようで、兄弟分である錦山こそが最後の砦、とばかりに桐生を煽ります。

そして、組員達に促されてやっと口を開く錦は、久瀬さんが立華を拷問していることを桐生に伝えると、まだ望みはあるのか問います。どちらにしても止まるわけにはいきませんから、問いには答えずに立華の居所を求める桐生ですが、この頃の桐生たちは下っ端も下っ端。知らされていませんよね。錦は、知っていても教えられないと言いますが、たぶん錦と一緒にいる組員達さえ知らない。

すると、自分が見届け人になってやるから兄弟を殺してのし上がってみろ、と言い出す組員。こんな奴より下っ端の頃ですが、錦もなかなかでした。桐生よりも上手く立ち回っている印象のある錦ですが、桐生が絡むと話は別のようです。

桐生が関わると器用な立ち回りも消える錦山「カラの一坪」が堂島の手に落ち、風間の親っさんもおしまい・・・という、最悪のシナリオを口にすると、「それを自分が黙って見てると思うか?」と続ける錦。想定外の錦の動きに困惑を見せる組員達をよそに、錦は更に続けます。「ちがうか? 桐生」

自分と違ってまだ組にいる錦を気遣い、なんとか自分に構わないように言葉を続けようとする桐生でしたが、「うるせえ!!」と一喝する錦の表情は覚悟を決めたものでした。

錦にとって桐生は、兄弟でありライバルであり、唯一無二の存在なんでしょうね。「俺との縁は切らしゃしねえ!!」なんて、生涯兄弟宣言までする錦。 プレイヤーとしては思うものがありますが・・・あぁ・・・

桐生に生涯兄弟宣言をする錦ここまで言われては返せる言葉なんてあるわけもなく、黙り込む桐生。その様子に、「俺ぁ 一生 お前につきまとってやる」と、熱烈なダメ押しまでする錦でした。 次は『見参!』やろうかな~なんて思っていたけれど、最初に戻ろうかな~と思わせるシーンです。

「そこまで腹くくられたんじゃ もう何もいえねえな」。やっと一言返した桐生の表情も、なんだかとっても良い。

錦の覚悟を受けた桐生の表情もうほんと、なんであんなことに・・・と思わずにはいられない、2人の若かりし頃です。自分が組に残る方が、結果的に桐生の助けになるかもしれないとか考えていたような気もするのですが、錦も柏木さんも情報が入りづらく動きづらい立ち位置だったと思うし、そもそも桐生の居所を掴むことができなかったんだと思うんです。皮肉にも、亜細亜街への襲撃と、「見つけ次第始末しろ」というお達しのおかげでやっと辿り着けたような。

ここにきてようやく、肩を並べて立つ錦と桐生。まだ色が入る前ですが、背中が輝いて見えるようです。

色が入らなくても輝いて見える2人の背中シリーズの中では真島さんの刺青が一番好きなのですが、この2人の場合、今作で色が入る前も見られるのがちょっと嬉しい。歌彫や風彫とのストーリーが印象的だったせいか、刺青を見るのも楽しく感じます。
この2人の関係性はこの後もしばらくは良かったはずですが、シリーズ最初の作品で、最初から敵対しているような状況からのスタートだったので、こんな時代を見てしまうとなかなか・・・。今作をプレイしたうえでもう1回最初からプレイすると、少し印象が変わったりして面白いんですよね。
さて、堂島組組員達とのバトルを終えると、2人はマコトを匿っている西公園へと向かいます。この場所から西公園までは近いのですが、錦が話しかけてくれたりしていくらか会話も発生するので、R1とL1だったかな、ゆっくり歩けるボタンを押しながら遠回りして向かいます。

タイトル: 龍が如く0 誓いの場所

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