前回は、『テンダーフォーナ』という花を守っているクックとマックに出会いました。花を手折ろうとした兵士に立ち向かったクックが、乱暴にも、払い飛ばされてしまいます。
セスがすぐにクックに駆け寄り、クックと入れ違いで兵士に食って掛かるものの、切先を向けられると流れるように両手をあげて速やかに退くヤンセン。そして、怯むことなく兵士を睨みつけるカイム。
「たかが花じゃねえか。ばかばかしいぜ こんなことで小競り合いとはよ」なんて言いながら花の方へ進む兵士。すると、今度はマックが花を守るように、兵士の前に仁王立ち。
表情豊かな元気印、クックに比べると、おっとりとして口数も少なく、表情も幾分乏しく見えるマックのこの行動。これには非常に驚いたのですが、心の強さを感じます。
「なんだお前は どけよ。いいだろ 2、3本持ってくぐらいよぉ~」。花についても、子供たちについても軽んじる兵士に、「・・・ダメ」。消え入りそうな声で抵抗するマック。
良いシーンなのに、必死さが可愛くてフフッとしちゃいましたが、馬鹿にされても、抵抗の姿勢を崩さないマック。そのうちに、兵士の腕を掴んで手を振り払いながら、「絶対 だめぇーっ!!」
馬なのかな、兵士の乗っている動物まで驚いて嘶き、走り去るほどの大声を出すマック。これが不思議な叫び声で、大きな声で叫んでいるのに、叫んでいるように聞こえないような印象を受けました。しかし、空気の揺れが伝わって来そうな衝撃。
カイムは眉根を寄せ、兵士達も呆気にとられるところまではわかりますが、クックにとっても初めてのことだったのか、非常に驚いています。しかし、自分達に歯向かう子供達とよそ者の組み合わせに、「さっさといなくなってくれねえか? ヌマラが汚れるんだよ」と吐き捨て、再びマックの頭に力をかけ始める兵士。そこへ・・・
怒りの形相で、兵士めがけて猛進するクック。その勢いのまま、飛び蹴りを喰らわせます。綺麗なヒットで吹き飛ばされ、上体を起こすも、しばし呆ける兵士。
そんな兵士の前で、足をダンッっと踏み鳴らし、「てめぇらこそとっとと失せろ、このヌケサク!」「てめぇらの息で、花が枯れちまうだろうがぁっ!」
最後の『ぁっ』は字幕にはありませんが、普段はこんな言葉遣いなんて縁遠いんだろうな~という雰囲気の方が頑張った感じの、声優さんの演技を尊重。
怒り過ぎている人を見ると、言いたい事は尤もなのに笑いがこみ上げてしまうことがあるのですが、それに近いのか、怒り方が可愛かったのか。ついクスっとしたシーン。小さい身体で守りたいものの為に権力に立ち向かうクック。かっこいい。
そんなクックを見つめる3人。それぞれの表情が違っていて、こういうところ、とても好き。こういう時、だいたいヤンセンが雰囲気をどうにかしてくれるんですよね。
しかし、このクックの行動が最終的なトリガーとなって、兵士たちとのバトルが発生します。忘れた頃のバトルということもあり、私ですからGAME OVER。ここから、少しルートが外れるのですが、1周目ですから正解もわかりません。そのまま記録していこうと思います。
まず、バトルに慣れようと思って、ヌマラ港のマップを『ゴーストタウン・破壊された街の跡』とは反対側へ進み、『紅い森・薄明かりの迷路』へ。
そういえば、紅い森の水晶のかけらを所望した彫刻家が居ました。現時点で行ける所は回ってみたのですが、気になるポイントが幾つか。たぶん、まだここは進めないんですよね。クックとマックの物語が終わってから、こちらのルートに入るんだろうな~。ここまでわかったところで、今日はおしまい。
江戸ことばとは違うのでしょうけれど、クックの啖呵のきり方が印象的で。
タイトル:ロストオデッセイ
