『づぼらや』前で、奇跡的な棒読みを披露しながら困っている女の子。今回、真島さんは気に留めることもなく通り過ぎるのですが、真島さんの姿を見た途端、女の子の方が真島さんを呼び止めます。しかし、いざ、真島さんが振り返ると、言葉が出てきません。
そんな女の子の様子に、「もごもごせんと、はっきり言いや」と、先を促す真島さん。もちろん事情はありそうですが、やっと口を開いたと思えば、「彼氏になってください!」
突然の事に、「・・・はぁ!? お嬢ちゃん、今なんて!?」と、真島さん。
ここから、女の子が押しの強さを見せます。「ですから、私の彼氏になってください! お願いします! ね! ね!」
まずは、『彼氏』という言葉に認識のずれがないか確認すると、どうやらそこはクリア。それで戸惑いが消えるはずもありませんが、あたふたしているのは隠しておきたい真島さんに、とりあえず何か言い返す為の三択発生。
すると、女の子が「もうひとこえ!」なんて言い出します。難色を示す真島さんに、ここでやっと、『父親の前で、彼氏のフリをして欲しい』と、説明します。見合いをしろとうるさい父親に嘘をついたのだとか。しかし、詳細にしすぎた彼氏の設定がまるで真島さん。サブストーリーの奇跡です。
真島さんさえ、「もろに俺やん」。
会わせる機会もないだろうと思っていたのに、父親が、「娘を任せて大丈夫な男かどうか彼氏を見に来る」と言い出した、と、そこまで聞いて合点のいく真島さん。
ここで仏心がでるのが真島さんですからね、もちろん引き受けます。女の子の名前は『ここちゃん』。相手が見つかってホッとしたここちゃんは、足取り軽く移動開始。すぐに父親と食事だそう。
「えらいめんどくさいことに首つっこんでしもうたみたいや・・・」なんて、後悔する真島さんでした。
まだまだ、面倒はここからですよ。
店内に入ると、『父親を怒らせないように』なんて事まで注文されるのですが、更に、『恋人同士の設定』なるものを聞くと、「なんでそないに自分から墓穴を掘り進むねん!」と、いよいよ呆れる真島さん。
話を聞く限り、確かにお父さんの心配も過剰かもしれないけれど、ここまでしなくても・・・という印象。しかし、「一生を左右するかもしれんし、気合を・・・」と、引き受けたからには力を尽くそうと、心の中で呟きます。
さて、そこへお父さんも合流。挨拶を済ませると、「娘から聞いていた通りの容姿の恋人が実在したとは」と、驚くお父さんでしたが、自然に、恋人設定の確認テストに移行。正解が唯一完全な嘘になる、職業に関する『歯医者・キャバレーの支配人・極道』の三択がちょっと面白かったかな。
と、ここちゃん、まさかの花摘み。
すると、「あんたが何者かは知らないが、娘の嘘に付き合ってくれて、ありがとう」と、頭を下げるお父さん。
驚いた真島さんが、三文芝居に付き合ってくれた理由を尋ねると、「心配のあまりうるさくした自分が嘘をつかせたのだろう」と、お父さん。ここちゃんが小さい頃に奥さんを亡くしてから、過保護過ぎたと反省し、子離れも考えている様子。しかも今回、いつかの為の予行練習をしていたんだそう。なんだか良いお父さんに思えます。
戻って来たここちゃんに、先ほどの話を伝えようとする真島さんでしたが、「良い相手を見つけたな。安心したぞ」と、お父さんが遮るかたちで、最後まで付き合ってくれます。ここで気になるのは、娘の反応。
父親の「もう見合いの話はしない」という言葉にも、「本当⁉ やったー!」。
先刻、2人になった時、真島さんは、「お父さんに心配をかけたくなかった気持ちもあると思う」なんて事をお父さんに話していたのですが・・・どうかな。
「今日はちょっと疲れた」というお父さんの言葉でお開きとなり、通りへ出ると、ここちゃんが真島さんにお礼。『小人のベルト』を貰えました。すると、入れ替わるように真島さんのところへやって来たお父さんが、「娘の彼氏になってください!」「あんたみたいな男になら安心して娘を任せられる気がするんだ!」なんて言い出します。でも問題はここから。
「彼氏のフリからでもいい!!」「ワシの彼氏から始めてもいい!!」
娘よりも個性強めのお父さんでした。
「・・・やっとれんわー!!」と、やっと匙を投げた真島さん。お疲れまでした。

場合によってはお見合いも有りと思いますが・・・場合って便利な言葉ですね。
タイトル: 龍が如く0 誓いの場所
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