とっちらかんと

~迷子の寄り道~

『男子新体操』インターハイのアーカイブ待ちなので。

先日開催されたインターハイアーカイブ配信を心待ちにしています。頭がちょっとジャックされている状況なので、なんとなく、書き始めてみます。

オリンピックやワールドカップなど、スポーツの大会にはほとんど興味がないのですが、『男子新体操』だけは、インターハイとインカレを毎年楽しみにしています。

最近は大会自体もライヴ配信を視聴出来るので、もっぱら画面ごしに観戦。会場に足を運ぶことはしませんが、我が家の場合、質問を受け付けるタイプの特別解説付きでの観戦が叶います。

ルール変更に伴う必須講習の未受講で、長らく保持してきた審判員資格を失った旦那さんは、幼い頃から男子新体操に親しみ、引退後も未だに男子新体操大好きマン。『もうちょっと落ち着いてからで良いかな~』ということで、受講はせずに、一応耳に入ってくる新ルールを吸収しながらも、今取り組む自分の勉強に忙しいのが現状です。

さて、大会では時折、審判員たちが協議に入るのですが、画面に映る協議中の審判員たちの姿を眺めながら、旦那さんも1人協議を始めてぶつくさ喋っているのが可笑しくて可笑しくて。どうせ切れない縁なのだから、グダグダ言ってないでさっさと審判員資格を取り直したら良いのにと思ってしまいますが、今はそういう気持ちでもないようで・・・。

そんな旦那さんによる解説があるので、解説も含めて毎回楽しみにしているのですが、今回はライヴ配信に予定を合わせられず、アーカイブ待ち。なんだかいつもと状況が違って、大会からそろそろ1か月が経過しますが、未だ『準備中』のようです。頭のどこかに「まだかな~」がずっとあるもので、こんなふうに書き始めてみたのでした。好きな演技は、毎回何度も視聴するんですよね。

そんなわけで、アーカイブを観ていないので、今大会については何も書けませんが、インターハイで私が毎年楽しみにしているのは、佐賀県の神埼清明高等学校と岡山県の井原高等学校。好きとか言いながら、神埼(かんざき)の『ざき』が『埼』だということに、今回調べていて気づいたのが恥ずかしい。

どちらも違う魅力があって、しかも、学生ですから毎年メンバーは入れ替わるのに、その魅力は損なわれないんですよね。大学だと、ちょっと前に微妙だな~と感じる時期もありましたが、基本的には青森大学が好き。同じように、軸がぶれない。微妙だな~と感じた数年も、連覇が途切れなかった事が物語っている気がします。決して、ずっと変わらないものを固持して守りに入っているというわけでもなく、新しいものを加えても、ぶれないものがある印象。

割りとニッチな競技かと思いますから、監督の異動なんかも極端に少なそうだし、監督の色が濃く出るのかな。

ちなみに、『演技の最後のポーズがFFのパッケージのあれみたい』が、初めて観戦した時の私の感想でした。人間がどこまで動けるかを追求しているような、強い跳躍を感じたかと思えば、指先まで繊細に柔らかい動きで魅せられたり、ストップモーションの難易度の高さを感じたり。

でも、古い時代の映像を観ると、今とはだいぶ演技の雰囲気が違うんですよね。個人的には古い動画の構成にこそ、『体操』という印象を持っています。

男子新体操は『団体』『個人』があるのですが、団体は、個人のようにリングやクラブなどを使わず、徒手のみでの演技となります。これは、最大限の身体の動きを発揮できる構成を目指している印象。こちらの動画では、手足が長く、線が細めに見えがちな最近の学生さんたちよりもがっしりと見える昔の学生たちの体躯が印象的。比較するのはナンセンスかもしれませんが、今よりもシンプルな構成で、より俊敏で丁寧、指先まで意識が通っているような、どう言ったらいいのか・・・美しさを感じます。跳躍の高さが控え目なのは、現代とのフロアの違いだそうです。語彙、表現力ともに不足していてツライ。

そういえば、数年前に、井原高校の練習場所がなくなるようなニュースを聞いたけれど、大会に出場しているところをみると、解決されたのかな。そうであって欲しい。

様々都合はあるかと思うのだけれど、学生たちの努力を発揮できる世界を奪うような事がないと良いなと、そんな気持ち。嫌でもあと少しで『大人』になってしまうのだから。

先述の神埼清明高校と井原高校に関しては、高校生とは思えない演技を毎年見せてくれます。あのレベルまで持っていける環境が奪われるような事がなければ良いなと、そんなふうに思ったりします。

特に井原市は、『新体操のまち』を掲げているそうです。一時的な措置ではなく、今後も練習場所を確保できる環境を整えて欲しいと、部外者は勝手を願い、ふるさと納税するくらいしかできる事がないのが現実。フロアの問題なんかもありますもんね、ニッチな割りに色々かかるのも、こういう時には難点になるんだろうな~。