繋がりのある複数の存在が意外とあっさりわかった不死者たちよりも、本人の事情が未だわからないヤンセンの心の内の方が気になったりしますが・・・さて、夜が明けるとクックたちの元へ『葬儀屋のメルビ』がやって来て、リルムの『見送り』の準備を進めることになります。セスが手を回してくれていたようですが、人が亡くなったばかりで色々あるのは現実と同じで切なくなります。
『送り出す』という葬儀屋の言葉に反応して、「お母さん、どこに行くの?」と尋ねるマック。『死者は海へ帰る』という文化で、「肉体が失われても絆は永遠に残る」という考え方が根底にあるようです。 メルビの言葉をじっと聞いていたマックの頭をポンポンするカイムじいちゃん。
それぞれがぎこちなさやら感じていそうですが、自分達のおじいちゃんとはいえ、会ったばかりのカイムに、クックとマックは心強さとか感じたりしているのかな。
ここからは、リルムを見送るために必要な花と松明を、クックとカイムで分担して準備するのですが、自分も何かしたいマック。メルビが、マックにも後でしてもらう事があると言って宥めるのですが、こういう時って姉弟でも一緒に居たくなかったりするのかな。クックと別々な事にちょっと違和感。
材料集めを始めると、カイムでは通過できなかったけれど気になっていた画像上の矢印の先に、クックでは進むことができたのが嬉しかった。宝箱などをクック操作中に開けてしまったのですが・・・カイムの持ち物に入ったのかな。ちなみに、材料を集めている間、キャラクター達は家に入る事はできませんでした。
さて、集め終えて葬儀屋の元へ戻ると、いよいよ準備が整ったという事でシーンが切り替わるのですが、マックの姿が見えません。心配するカイムに、「マックは大丈夫」と答えるクックですが、カイムにどう接したらいいか戸惑っている様子で困り顔。この子は表情に全部出ますね。可愛い。察したカイムは膝をついて目線を合わせると、自分は祖父なのだから『おじいちゃん』と呼べばいいと伝えますが、どうやら『おじいちゃん』という感じではないそうで、『カイム』と呼ぶことで落ち着くクックでした。そうだよね。見た目が母親より若いというのもあるけれど、それだけでもないよね。
「なんだ今の言葉!? 聞いた?」なんて、驚くヤンセン。わかる。私は話し始めの「えっと・・・」で「えっとぉ?!」ってなったもの。こんなふうに、分かり易いキャラクターの反応が入っているのが結構有難い。それがミスリードだったとしても、色々感じられて楽しみの幅が広がる気がします。
マックの行方について、「あの花のとこ」にいると思う、とはクック。2人は、花が咲いているうちは母親が元気でいるような気がしたから花を守っていたそう。母親が長くない事は2人ともわかっていたけれど、少しでも一緒にいたかった2人は毎日花に祈っていたんだそう。あの怒りようも頷けます。 と、そこへ、テンダーフォーナが植わった鉢を手に、戻ってくるマック。お母さんに見せようと思ったけれど萎れてしまったそう。 一行と出会った時には、「人間の都合で摘んだら可哀想」という母親の言葉を守っていた2人でしたが、マックの言う通り、テンダーフォーナはリルムが一番好きな花だし、少し咎めたクックでしたが、気持ちはわかっているはずですよね。こんな表情だもの。
お姉ちゃんだからとは言いたくないのですが、どうしたいかよりもどうすべきか考えて自制しているんだろうな~。クックの心情が伝わってくるようで苦しくなります。
そんな2人の様子を見ていたカイムは、テンダーフォーナが、2人のおばあさんであるリルムの母親と別れ別れになった時に見た花でもあると話し始めます。リルムはきっと、心のどこかで憶えていたんですよね。2人が祈ったように、リルムも花に祈っていたのかもしれません。
きっとリルムはわかってくれるし、自分もわかっているつもりだ、とマックの優しさを称えるカイムでした。そんなカイムの態度に優しさを見たクック。少しずつ家族になっていけたら良いな。私も祈っとこう。
カイムに促され、テンダーフォーナを見せるために、既に白い花で飾られたリルムにかけ寄るマックとクック。 そして、そんな家族の様子を見ていたセスとヤンセンは・・・お久しぶりのツーショットでしたが、2人ともこんな調子。そりゃそうか。奇跡的な瞬間の連続に立ち会ってしまう奇跡を体験中の2人です。