放免が宣言され、旅の一行は晴れて自由の身。
兵士達と国民の、女王へ対しての思いが全く違う事がわかってきましたが、ここで、シーンはヌマラ宮殿・女王の間へ。「大儀でございました」なんて、女王に頭を下げるツルツル岩石ですが、「大儀であった」くらいの気持ちなんだろうな・・・。というか、

これ。驚いたのですが、放免はツルツルの提案によるものだったようです。そうでなくても放免となったとは思いますが、ツルツルがニヤリと肯いた理由がわかりました。
当然、目的あってのこと。

そこには納得できていない様子の女王は、目的が果たされたとして、何を得るのか問います。結局のところ、3人がウーラの工作員であると考えているツルツルは、ウーラとの交渉カードとして彼らを利用する為、確実な理由がある状況下で3人を再度拘束したい。そして、国境に建設されたグランドスタッフの情報を得るのが、更に先にある目的でした。最初に対面したのもグランドスタッフでしたもんね。警戒していたのでしょう。
グランドスタッフについてさえ知らない様子の女王に、「ウーラが建てた巨大な魔導機関で、なにやら謀っている模様」「ウーラは世界の脅威」と熱弁するツルツル。女王はピンとこない様子ですが、ツルツルは更に、ウォール高原の惨劇(カイムとセスが帰還した小惑星の落下かと)はグランドスタッフと関連がありそうだというところまで、ヌマラの情報部は結論付けている、と続けます。 このことから、「ウーラの暴走」を許して惨劇が繰り返されることを阻止する為に、ウーラへの攻撃を全軍一致で採択したという事です。
どうしても戦争を起こしたくない女王に、ツルツルは

女王が最も大事にしているであろう「国民」を盾に取り、女王の鎖国政策が限界に達していることなどを並べ、「女王の教えのもとに平和を広めんがために武力をもつ、世界平和の為のヌマラの新国家体制のはじまり」と、全てを女王に転嫁します。
それでも、「武力は、いともたやすく暴力に転じるとは思いませんか?」と問いかける女王。わからないでもないけれど、情報が通らないようにされていたのでもなければ、直視できずにいたのか、女王の発言がどこか現実的ではないようにも感じてしまう。

鎖国自体は、特定の状況下で、期間を決めて施行するぶんには効果的ではないかと思ったりもするのですが、演説の時の印象とは逆を向いているようにも感じて、なんとなくもやもや。ツルツルの肩は持ちたくありませんが、女王よりは現実的な気もします。自分達から攻撃を仕掛けるのは反対だけれど、武力を備える事は必要かと。
周辺諸国の歴史やら関係性がわからないのでなんとも・・・という感じですが、どうにも両極端過ぎる2人。

どういう背景からか、やたらとウーラを見下しているツルツルは、ヌマラが世界最強の平和国家になる為には、「必然の戦争」というものがあると言います。ここまで聞くと、倒れ込んでしまう女王。もうね~卯ノ花 烈が剣八に放った「弱い」(BLEACH血戦篇 千年血戦篇 第9話参照)が頭の中に響いてくる・・・。

いや、弱いふりをしているだけかな、うつけヤンセンへの前科があるからな~この人。でも・・・どうなんだろう、いったい。
タイトル:ロストオデッセイ
